日本の教会の礼拝では、『讃美歌』と『聖歌』が賛美歌集として長く使われて来ました。1970年頃、日本は「高度成長期」と言われる時代となり、音楽もフォークソングやグループサウンズなど、自由な雰囲気が広がる中、キリスト教の若者たちの間でもギターなどによる自由な賛美のスタイルを求める機運が高まりました。
フォークソング調の賛美が作られ、さらに海外のコンテンポラリー・ワーシップ・ミュージックの影響を受け、多くの海外の歌が翻訳され「ワーシップ・ソング」が歌われています。
・フォークソング調の賛美
1970年代、海外の訳詞ではなく自分たちで作った賛美をギター一本ですぐ歌えるようにしたフォークソング調の賛美が多く作られました。『友よ歌おう』(太平洋放送協会編)シリーズなど、『讃美歌』と『聖歌』と違い、現代的で歌いやすく親しみやすい曲が多く生まれ、若者たちの間で歌われました。
・ワーシップ・ソング
1980年代に入ると、賛美の新しいスタイルとして「ワーシップ・ソング」が教会の礼拝賛美に取り入れられていきます。多くは海外のクリスチャンミュージシャンたちが、コンサートのような形態で行う大規模な賛美集会で歌われた曲で、「私達」”we” や「神」”God” に代わって、「私」”I”「あなた」”You” といった言葉が用いられることが多くなり、ポップスのラブソングと似たような歌詞で、神への愛を表現しています。カセット、CDの時代でもあり、これらを通して「ワーシップ・ソング」は多くの教会に普及していきます。中でも賛美歌集である『リビングプレイズ』(いのちのことば社)、『プレイズ&ワーシップ』(ミクタムレコード)は中心的な役割を果たしました。
2000年代に入ってからも、ワーシップ・ソングは海外と日本国内で新しい曲が増え続け、教会賛美はますます豊かになっています。
参考文献 新生宣教団ホームページ ハトコさん執筆
「【10分で解説】讃美歌や聖歌、ワーシップソングとは?」より
福井中央キリスト教会 【日本同盟基督教団】
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